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花見月の赤い実が秋の空にゆれています。
四季の中でもいちばんさわやかなこの時期に、七五三は行われます。七五三の祝い事がさかんに行われる様になったのは明治時代からとききます。もとは平安時代に、三歳の「髪置き」(女児)、五歳の「袴着」(男児)、七歳の「帯解き」(女児)の儀に由来しています。
十一月十五日を七五三の日と定めたのは、徳川家の行事にならってのことの様ですが、農耕の収穫もすんで誰もがほっとするこの折に、幼児の成長と無事を祈り神に感謝をする祝いの行事です。地方によって、三歳は男女児ともに行われることもあり、特に決まりはありません。お参りの日も休日などを利用して十五日前にすませる方が多くなりました。
子供の年齢に合わせて節目、節目に、大切な祝いごとが用意されています。その年齢を迎えた時だけの、二度と繰り返すことの出来ない「一期一会」の祝福の儀式です。それぞれの行事には先達の生活の知恵と祈りがあります。なればこそ、私たちは心を込めて晴れの日の心仕度をするのでしょう。 |
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稲麻呂の父母が別れの時に子にあふれる思いを込めて「しあわせでいてね」と言ってくれたことばが忘れられない。 |
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子供が生まれて初めて晴れのきものを着せてもらうのはお宮参りの掛け着ですが、自分のきもの姿を鏡に映し、最初に記憶されるのは七五三の思い出です。綺麗なきものの模様と一緒に、きものは苦しいもの、結んだ帯が重たかったとか、初めてのきもの体験が、いつまでもきものの印象として残ります。
子供の着付けは短時間で着せることが一番大切です。全ての着付を15分位で終わらせないと子供はあきてしまいますし、くたびれてしまいます。その上で紐がゆるかったり、きつかったり、結んだ帯が苦しかったりしない様に、注意をしなければなりません。子供の着付は大人以上に大変で、むずかしいと言われるのはその為です。
しかし、着付けに入る前に、(数日前から)しっかりと段取りと流れの良い下ごしらえが出来ていれば手早く着付けられます。 |
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子供の体型は背中の下と、お尻の上が深く、くびれています。そこに
たたんだタオルをあてて補整をします。又、腰紐をウエストで、ある程度きつくしめますのでうすいタオルを一巻きしておくと苦しくなくて着せやすくなります。 |
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※ウエスト補整の作り方は今月の知恵袋に詳しく説明してありますのでご覧下さい。 |
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子供用の肌着やスソよけも売られていますが、それに変わるものとしていつも着ている下着で充分です。外出先でのトイレも考えて、すぐにトイレに行ける様にスソよけのかわりにひざ丈位のキュロットパンツも良いでしょう。 |
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- @ 足袋をはかせる
A 肌着(これにかわる白いシャツ等)ここで紐は不要です。
B 肌着の上にウエストとヒップ補整をする。
※落ちない様にタオルは紐で止めておくこと。知恵袋をご覧下さい
C Bのウエストタオルの上にスソよけを巻く。(又はキュロットパンツ)
D 長じゅばんを着せる。衿はぬかない。衿元はしっかり合わせる。
E きものを着せる(おはしよりの場合は腰紐をきつくしめる。ここが一番大切)
F 帯を結ぶ。
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| 必要な小物 |
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帯板2枚 |
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子供用帯枕(ハンカチを小さく折って前で結べる長さのガーゼをかぶせる)に帯あげをかぶせて輪ゴムでとめておく |
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帯あげ |
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帯締め(この結び方には必要ありませんが飾り用に使います) |
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@ウエストに二巻き(前後に帯板をはさむ)後ろで手先、たれ先が同寸になる様にしてたれ先を上に一結び。
(左右同寸)
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A大き目の蝶結び(リボン結び)を作る。手先とたれ先約15cm位の所にひだを作りそれぞれ輪ゴムで止める。
(リボン結び)
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BAの手先とたれ先をしっかり背中方向にもちあげて、帯あげのついた子供用帯枕で固定し、枕の紐は前でしっかり結びます。結んだ紐は帯の中に深くさし込んでおくと苦しくなく帯も背中にフィットします。
(手先、たれ先を背中にあずける)
※帯じめを左右同寸にして後ろ中央から前へ、一結びします。
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C 蝶結びをしていた左右の羽根を形良く下方向におろします。背中においてあった手先、たれ先をかぶせる様におろして好みの形に整えて出来上がり。
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| ※コツは一結びした時と、リボンを作って二回目の結び方にあります。特に二回目はゆるくならない様にしっかりと、結び目がかたくなる様に気をつけてみましょう。 |
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成人式などでも結ばれる立矢形の帯結び、子供の体形を考えて帯ばかりが大きくならない様に、注意して結ぶと良いでしょう。
しごきは帯の形により左右どちらでもかまいません。
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変わり蝶に手まりの小紋柄のきものです。帯は小袋帯(半巾帯)を利用しています。 |
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帯は、白地に銀で青海波の柄がとてもシンプルですが、にぎやかな柄のきものには、かえってスッキリときまります。ポイントは赤い飾り紐です。 |
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ちりめん地に淡い撫子色と裾に利休鼠色、グラデーションの地色に染めあげ、野路菊を描いています。控え目な柄のつけ下げ訪問着です。
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白地の袋帯に相良刺繍で、くしかんざしと花かんざし、そのかんざしには、四季の花々をあしらった手の込んだ刺繍、可愛らしさのある柄です。七五三の母親にも遊び心と喜びがあふれているひと揃いです。
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帯あげは正装を意識して白地ですが、飛び飛びに赤色のあね様人形がいます。母親の心のトキメキが感じられますね。丸ぐけの帯締めの名は老松、永遠の無事を祈る親心を帯締めの名に託し、色はきものの裾色に合わせています。 |
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ちりめん地に※鳩羽色の色無地一ッ紋付
祖母も七五三の行事には、格別の想いがあります。長い年月の末に迎えることの出来る孫の七五三の祝いの日です。心から祝福を表現したいその日の装いは、やはり思い出の込められた1枚を選びました。
遠いあの日、子供の入学式の折に作った色無地のきものです。あの頃は地味だと言われたけれど帯で若さを出したものです。そして今、年齢にふさわしいきものになったけれど、今度は少しでも若さを出す為に華やぎのある柄の袋帯を添えてみました。
孫の手を引いて誇らしく歩く七五三、空の色と共にきっと様々な思い出が心を染めることでしょう。 |
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※鳩羽鼠とも言います。鳩の羽のような色、灰紫色。 |
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七五三の主役は子供です。その日は子供も親も、皆が笑顔で過ごせる様にしたいものですね。七五三の記念写真が残ればいいと言うことではありません。子供の心に、いつまでも輝く思い出がきざまれる、晴れの日であって欲しいものです。
その為にも前もって、当日の段取りをしっかりと組み立て、当日あわてない様に、着付の下準備など事前に出来ることはやっておきます。
笑顔はゆとりから生まれます。当日は子供と沢山の会話や楽しいエピソードが生まれる様に、心仕度をなさって下さいね。
七五三は両親に取っても、子供の成長を実感する最良の日です。しみじみと味わう時間をお持ち下さい。お目出とうございます。 |
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